デジタル薬液注入により、正確な薬注を実現

厳しい規制を遵守しながら廃水を排出または再利用するには、化学処理プロセスにおける正確で信頼性の高い薬液注入が不可欠です。pH制御、凝固、凝集、消毒、汚泥脱水などのプロセスでは、適切な量の化学薬品を適切なタイミングで制御・注入することが極めて重要です。

従来の定量ポンプは、ストローク長または周波数を調整することで薬注量を調整しますが、ストローク長を短くすると、薬注精度に悪影響を及ぼす可能性があります。つまり、定量ポンプが100%のストローク長で運転できない場合、バルブの性能が低下し、非効率な薬注につながります。さらに、薬注における流量測定は、流量計に大きな影響があるため困難が伴います。

当社の定量ポンプには、正確な薬注を可能にするいくつかの機能があり、SMART Digital Dosing™を使用することで、明確なメリットが得られます。ステッピングモータを使用することで、吐出量は吐出ストローク速度によって変化し、100%のストローク長を連続的に使用します。その結果、最適な吐出精度を得ることができます。また、流量測定機能が内蔵されているため、外部の流量計を使用することなく、リアルタイムで吐出流量を監視することができます。

ポンプはまた、プロセスで必要とされる正確な吐出設定値を調整するために、高い分解能比（ターンダウン比）を有しています。最大1：3,000の流量まで調整可能であるため、処理効率が向上し、薬品消費量も削減されます。