事例
グルンドフォスの高圧ポンプソリューションにより、エネルギー使用量を削減しながら信頼性を向上させた畜産食料品製造工場
費用が掛かる故障が頻発していた七面鳥肉加工工場では、高圧洗浄およびサニテーションシステム用に信頼性の高いポンプソリューションが必要とされていました。産業機器サプライヤーの Carotek 社は、グルンドフォスのCU352ポンプ制御システムを備えたHydro高圧ポンプシステムを供給しました。信頼性が高く効率的なグルンドフォスのソリューションの組み合わせにより、エネルギー消費が50%以上削減され、5万米ドルを超える省エネが実現しました。
用途: 洗浄システムとサニテーション
場所: 米国 バージニア州 Hinton
顧客: Virginia Poultry Growers Cooperative(バージニア畜産協同組合)
グルンドフォスの Tommy Pierce (オレンジ色のベスト)が、VPGCのエンジニアリングマネージャー Phil Miller 氏 (中央)、ソリューションプロバイダー Carotek 社の Steve Floyd 氏と、新しいグルンドフォスHydro高圧ポンプシステムについて議論しています。
状況
米国ウェストバージニア州の Hinton を拠点とするバージニア畜産協同組合 (VPGC) の一員として、約200の生産者が雄の七面鳥 (Toms) を飼育しています。その七面鳥加工工場では、高圧洗浄とサニテーションシステム用の150馬力のピトー管ポンプ2台が頻繁に故障を繰り返していました。
「私たちの古い高圧ポンプシステムの大きな悩みは、信頼性でした。ポンプの寿命は半年から1年程度で交換が必要でした。メンテナンスには年間平均4万~5万米ドルのコストが掛かっていました。」と、VPGCのエンジニアリング・マネージャーである Phil Miller 氏は言います。
それに対してグルンドフォスの代理店であり、米国南東部の産業機器およびソリューションのサプライヤーである Carotek 社の Steve Floyd 氏は次のように述べています。「バージニア州の工場を訪れた際、既存のピトー管ポンプを確認して最初に気づいたのは騒音でした。すぐにグルンドフォスの新しい高圧ポンプシステムを検討することになりました」。
グルンドフォスのシニアテクニカルセールスマネージャーの Brendan Watson がCU352ポンプコントローラーのキャビネット内部を見せています。
ソリューション
Carotek 社の Steve Floyd 氏は、グルンドフォスHydro高圧ポンプソリューション、特に食料品・飲料製造プラントの高圧用途向けに設計されたマルチポンプシステムを提案しました。VPGCは以前、グルンドフォスHydro MPC-Eシステムを設置したことがあり、同社の製品についての知見を持ち合わせていました。
提案されたHydro高圧ポンプソリューションには、グルンドフォスCU352コントローラのほか、11kWの圧力維持ポンプ2台が含まれ、第1シフト生産時の標準的な最大需要である約220l/mを処理します。大流量が通常必要とされるのは、工場の洗浄とサニテーションプロセスの間だけです。
以前のピトー管ポンプシステムは、当初70barで1100l/mを供給するように設計されていました。VPGCのエンジニアリングチームは、70barはプラントの洗浄には不要であり、設計圧力を下げることでプラントを清浄に保つために必要なポンプ出力も削減できると判断しました。新しいHydro高圧ポンプ・ソリューションは、50barで1500l/m以上を供給することができます。
「このアプリケーションは、高圧で揚水するだけでなく、可変速ドライブを使ってポンプの速度を調整した点がポイントです。CU352コントローラのパイロットポンプ機能により、多くの水が必要とされるピーク時に大型ポンプを運転し、需要が低い間は圧力維持ポンプを運転することで、エネルギーを節約することができました。」と、グルンドフォスのシニアテクニカルセールスマネージャーである Brendan Watson は述べます。
さらに彼は、CU352がシステム上の8台のポンプ全てを制御しているだけでなく、圧力から運転時間、アラーム履歴、エネルギー消費量まで、システムに関する全てを監視していると付け加えます。
予想よりも遥かに優れた制御です。水が必要な時にだけ運転し、需要に合わせて調整がされます。私は都度それを確認する必要はないのです。
VPGCのエンジニアリングマネージャーの Phil Miller 氏がグルンドフォスCU352ポンプコントローラでポンプシステムの状態をチェックしています。
成果
今日、VPGCの作業員は、パフォーマンスの低下を感じることなく、20bar低い圧力で同じ時間内にプラントを清掃しています。グルンドフォスのセールスエンジニアである Tommy Pierce によると、VPGCはグルンドフォスHydro高圧ポンプソリューションの高効率運転により、システム圧力の低減を決定したことで、プラントの高圧システムのエネルギー消費を50%以上削減しました。プラントのエネルギー使用量は年間600,000kWh以上削減され、これは年間5万米ドル以上に相当します。Pierce によると、エネルギー節約とメンテナンスコストの削減により、VPGCは新しいポンプシステムのROIを2年以内に見込んでいます。
VPGCエンジニアリングマネージャーの Phil Miller 氏は言います。「グルンドフォスは、ピトー管ポンプに代わるものを提示してくれた20年ぶりのポンプ会社です。私の予想よりも遥かに優れた制御です。水が必要な時にだけ運転し、需要に合わせて調整がされます。私は都度それを確認する必要はないのです」。
グルンドフォスのHydro高圧ポンプシステムにより、VPGCは以前のピトー管ポンプと比較して年間5万米ドル以上のエネルギーコストを削減しています。
グルンドフォスの供給品:
グルンドフォスは、VPGCの高圧洗浄およびサニテーションシステムにHydro高圧ポンプシステムを供給しました。Hydro高圧ポンプシステムは、食料品・飲料製造プラントの高圧向けに特別に設計された高効率マルチポンプシステムです。グルンドフォスのCU352ポンプコントローラにより、ポンプはこの重要な昇圧アプリケーションの需要に簡単かつ正確に対応することができます。
食料品・飲料製造向けのグルンドフォスのソリューションについて、詳しくはこちらをご覧ください。
Hydro高圧ポンプシステム
システム全体のパフォーマンス: 1500l/m @ 50bar (46.88bar)
- 2x CRNE95-2-2 (18.5kW) - システムフィードポンプ (1500 l/m)
- 2x CRN45-7-2 (37kW) - 標準ポンプ (750 l/m)
- 2x CRN45-7 (45kW) - 高圧ポンプ (750 l/m)
- 2x CRN10-17 (11kW) - 高圧圧力維持ポンプ (220 l/m)
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